長い間噂されていた iPhone の登場によって小さなスクリーン上でのインターフェース・デザインの重要性が改めて認識されるようになるだろうと思う。しかし今回は iPhone について書くよりも Microsoft Research のDaniel Robins 氏による UI プロジェクトを紹介しよう。
彼の基本的なデザインは ZoneZoom と呼ばれ、二つのコンセプトから成る。まず第一に、スクリーンがキーパッドに符合するように 3 x 3 の領域に分かれているという事。そして第二に、キーパッドで、「押す (press)」と「押し続ける (hold)」の二つの動作を行えるという事。押す動作は Navigation で、押し続ける動作は Glance となる。
この二つのコンセプトをアプリのナビゲーションに適用する事によって、シンプルなインターフェースを構築できる。例えば地図上では、スクリーンが 3 x 3 の領域に分かれているため、北に行くには2を押して、南に行くには8を押す、という具合になる。そして例えば北に行ったら、その領域がさらに 3 x 3 の領域に分かれ、細部を見ることができる。もし「押す」代わりに「押し続ける」ならば、キーを押し終えた時に元の画面に戻るという事になる。簡単なデモを見たい方はこちらへ (58MB)。
ZoneZoom を検索に適用したのが FaThumbプロジェクト。携帯上でタイピングを少なくするためのインターフェースだ。FaThumb ではまず最初にカテゴリー、場所、時間、値段等を設定することによってターゲットを絞り、そして検索を行う。検索結果はリアルタイムで表示されるため、全てをタイプしなくても探している情報を見つけ易い。レストランやコーヒーショップ等を探している場合は効率良く検索ができる。デモを見たい方はこちらへ。
ZoneZoom を携帯の「ホーム」スクリーンに適用したのが TapGlance だ。TapGlance ではホームスクリーンに 3 x 3 の九つのアプリが簡易表示される。例えばメールなら新着メールの数を表示したり、カレンダーなら次のアイテムが表示されるという具合だ。そして Pressによってそのアプリケーションをフルスクリーンで起動し、Hold で細部を簡単にチェックできる。